2014年06月

“氷の世界”という絶望的な環境の中で細胞間シグナル=多細胞生物の萌芽が育まれた

 指摘されているように、地球史の中で最も過酷だったと言われる2回の氷期の直後にはそれぞれ、2倍体細胞or真核細胞生物の登場、あるいは多種多様な多細胞動物の誕生など、特筆すべき大進化が確かに起こっています。

 氷期というのは生物にとっては逆境中の逆境とも言える生存のピンチですが、この逆境を乗り切るためにしばしば採ってきた戦略が細胞融合や合体でした。30億年以上前の原核生物の時代からこれらの生存戦略があったことは多くの書物に掲載されている事例からもほぼ確実です。

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「偶然」では生物が生き残ることはあり得ない

 進化論におけるキーワードに「突然変異」があります。それは、生存上有利な「突然変異」が偶然起きること(および、その後の自然淘汰)によって生物が進化してきたという説につながっています。(進化論諸説の比較についてはリンクを参照)。

 しかし、単純な疑問として、あらゆる変異可能性(選択肢)の中からある変異が偶然起きて、しかもそれが生存に有利な条件を備えているというようなことがあり得るのだろうかと思われます。それには下記のサイトが参考になります。

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史上最大の大量絶滅

地球の歴史の中では、生物の大量絶滅が繰り返し起こっています。

海棲無脊椎動物の大絶滅 ※1

1. 古生代オルドビス紀末(4億4000万年前) 種の絶滅84% 
2. 古生代デボン紀後期(3億6500万年前) 種の絶滅79% 
3. 古生代ペルム紀末(2億5000万年前) 種の絶滅96% 
4. 中生代三畳紀末(2億1000万年前) 種の絶滅79% 
5. 中生代白亜紀末(6500万年前) 種の絶滅70%

各々の原因は異なるのですが、海棲無脊椎動物の大量絶滅の痕跡から明らかになっている史上最大の大量絶滅は3.の古生代ペルム紀末の2.5億年前におきました。その規模は生物の種の殆どがその時に絶滅してしまったといわれるほどのものです。特に海洋中においては約96%もの海棲無脊椎動物種が絶滅するという凄まじいもので、有名な三葉虫もこのときに絶滅しています。

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哺乳類の進化(恒温→授乳→胎生)

哺乳類の祖先は、約3億年前に両生類が登場した少し後に爬虫類との共通祖先が生まれ、間もなく恐竜や現爬虫類の系統と枝分かれした(「哺乳類型爬虫類」と呼ばれる)。彼らが初めに獲得したのは、水中に比べ気温変動の大きい地上で常時生活するための汗腺を含む恒温機能と考えられる。この汗腺から後に乳腺が発生する(彼らに近い現在のカモノハシは、卵生でかつ体毛下の乳腺からにじみ出た乳を舐めさせて子育てする)。

(エステンメノスクス:哺乳類型爬虫類の一種で皮膚の化石から汗腺が見つかっているリンク

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進化における「自然圧力」と「種間圧力」と「個間圧力」との関係構造

さて、先日の過去ログ『もっとも強い不全を抱えた生物がもっとも進化した』→リンクでこんな事を書いたが…

>「その時点で最も適応できていない、周囲に比べて著しく立ち後れた生物ほど次の次元の新機能を獲得することにより複雑化・高度化してきた」
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