2015年08月

「群」の根源性

家で飼育している熱帯魚水槽を観察する中で得た気づきを元に、「群の重要性」を過去に投稿(175704)したが、更なる観察の中でもう1点、「群」に関する発見があった。

ある時、全く別の店で購入した同種の魚を水槽に入れたのだが、このような場合でも(人影が近づくと)魚は見事に群れた。別の店で購入したこれらの魚が、同じ産地から送られてきた魚である可能性は非常に低い。
不思議に思って別の種類の魚でも試してみたが、同じ結果になった。
この場合は、ブリード(人工的に孵化・飼育されたもの)とワイルド(自然環境から採取されたもの)のミックスだったので、もはや産地など全く関係ない。

このことから「群」は同種である限り、生まれや出自に関係ないことが解り、非常に根源的な本能(危機逃避=外圧適応)に基づいていることが解った。(恐らく「群」を決める要素は、「集団規模」のみと思われる)

この観察を通して「なぜ群れるのか?」を考えていたのだが、そもそもこの疑問はズレているのだと言うことに気がついた。
生物は、根源的生物である(原核)単細胞の時代から、群れている。
すなわち、外圧適応の為に「群れている」のが自然の摂理なのであり、「単独状態」でいる生物の方が特殊なのだ。

例えば、哺乳類の場合は、淘汰適応の必然から性闘争(=縄張り闘争)本能を強化した。その為に群れずに単独行動する種が多い。
自然の摂理を理解する上では、「群の根源性」を認識した上で、各生物種ごとの「置かれた環境を貫く外圧状況」を捉え、その活動様式を探る必要があると言える。


西谷文宏  

人の遺伝子の34%はウィルスのかけら(近似物)である

>ウィルスの起源には、細胞以前から存在するという説と、細胞誕生後に、細胞内の遺伝子の切れ端が外に飛び出していったものだとする説がありますが、現在では、後者の説が有力視されるようになってきています。またヒトゲノムの解析の結果、「人の遺伝子の34%はウィルスのかけら(近似物)である」ということも明らかになってきました。
~「生物史より自然の摂理を読み解く」より~リンク

 人の遺伝子の34%はウィルスのかけら(近似物)であるという事実から私が感じた事は、
 人類は免疫機能を獲得していく進化を辿っている、特に脊椎動物以降はその塗り重ねで進化適応してきた。だが、その適応の結果が遺伝子の34%はウィルスのかけらという事であるならば、その%分の適応の歴史があったという事であり、その%分の絶滅の可能性も持っていたと思えるのである。

 特に、免疫機能はウィルス感染から適応する為の抗体サンプルを膨大に体内で作り、その極わずかな適応抗体を持って毎回適応していく仕組になっていると聞く。この不効率な事は生命態として適応種であるのかと疑わざるを得ない。
※昆虫等の方向性の適応の方がその点では利に適っていた。
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突然変異説は現実否定と不可能視の産物

>実現の可能性を封印され、現実に対する否定意識と(変革)不可能視だけを深く刻印された旧観念パラダイムの下では、物事の摂理を原因→結果という因果関係で理解することが、当然の思考法となっている。
しかし、当然のことながら、その思考法or因果関係からは、決して実現可能性は導き出されてこない。(126261


前回のなんでや劇場で現在生物界で定説になっている突然変異説とは何かという議論があった。突然変異説は一言でいえば、それはたまたまそうなった、というものだ。例えば、両生類は魚類から進化していった生物だが、両性類が生まれたのは何で?という答えは、たまたま生まれた、偶然生まれた、というのが突然変異説である。

両生類が生まれた背景には、肉食魚によって浅瀬に追われ水辺がなくなるという逆境に追いやられた淡水魚が、水のない環境でも適応出来るように体の仕組みを組み替えて進化したのが両生類である。生物の進化の節目には常に逆境⇒可能性収束の収束関係が存在している。
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異化の西洋科学的思考が脳科学の世界にも悪影響を~脳ブームは危険がいっぱい~

【videonews.com(リンク)】に河野哲也氏(立教大学文学部教授)をゲストに向かえ『脳ブームは危険がいっぱい』(リンク)と題して記事と対談映像が掲載されています。
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 『「脳にいいこと」だけをやりなさい!』、『脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力』、『脳を活かす勉強法』、『30日で夢をかなえる脳 自分を変えるなんて簡単だ』、『脳を鍛える大人のDSトレーニング』、『脳内エステ IQサプリDS』等々、脳をテーマにした書籍やゲームが氾濫し、ちょっとした脳ブームの様相を呈しているようだ。脳については、1990年代半ばに『脳内革命』がベストセラーになるなど、これまでも何度か脳がブームになることがあったが、ここに来てわれわれの脳への関心が、新たな次元に入っているかのように見える。
 1990年代、アメリカの連邦議会による「脳の10年」プロジェクトの推進などによって脳科学の研究が進み、人類の脳に対する知見は大きく進んでいる。たとえば、fMRI(機能的核磁気共鳴画像法)の開発でどのような時に脳のどの場所がどう働くかを、脳内の血液が流れる速度を画像にして調べることが可能になった。そうした技術が医療分野でうつ病などの治療に活用されるなど、確かに脳科学の発展自体は利点も多い。
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生体膜と中心体形成についてのヒント

生体膜や中心体がどのようにして登場したのかを示す一つのヒントになると思われる研究結果がある。
リンク

まず膜構造を形成するのは、必ずしもリン脂質などの脂肪酸系の分子だけではない。アミノ酸の重合物やたんぱく質なども膜構造を形成しうる。
(例えば卵白など。)
ここで、アミノ酸熱重合物とは前生物的化学進化の過程で生成し得た物質であり、現存する生物の生体を構成するタンパク質と類似する物質である。

このアミノ酸重合物について
>1958 年にFox, 原田らは, 数種のアミノ酸の加熱重合によってタンパク質様物質(プロテイノイド)を得た. また, このプロテイノドが希薄な塩溶液に加熱溶解した後, 状の滴粒であるプロテイノイドミクロスフィア(投稿者補足:プロティノイドの小さな球)を形成することを示した.
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