2017年10月

子どもの頃の経験がDNAを改変させる(米研究)

これまで信じられてきた「獲得形質は遺伝しない」という常識は、近年になって覆りつつあります。

 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 子供時代は誰にとっても人生を左右する大切な時期だ。多くの人にとって、幼少期の体験は遺伝子レベルで影響するほどらしいのである。

 この度、研究者は子供時代の出来事を特定することで、炎症を制御する遺伝子が改変されるかどうかを正確に予測することに成功した。これはその後の人生で患う病気が、子供の頃の体験の結果であることを示唆している。

■後天的に変化する遺伝子

 米ノースウェスタン大学の研究チームは、後成的変化のヒントを求めて、炎症に関連する数百の遺伝子を解析した。

 彼らが疑っていたのは、子供時代の環境と炎症プロセスに見られる差異との関連性は遺伝子自体に起因するのではないかということだ。

続きを読む

特集世界中の辞書が時代遅れに?発見!オス・メス逆転生物

これまでの生物学の常識を覆す成果だった。

NHKWEBより以下引用です
リンク
10月のノーベル賞の発表を前に、そのパロディーとして、毎年、ユニークな研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」。ことしもハーバード大学で受賞式が行われ、北海道大学の吉澤和徳准教授らが日本人として11年連続となる受賞を成し遂げました。「バナナの皮の滑りやすさの計測」や「キスによるアレルギー反応の抑制効果」など毎年、そんな研究あるの?!と笑いを誘うイグ・ノーベル賞ですが、ことし受賞したのは「世界初のオス・メス生殖器逆転生物の発見」というこれまでの生物学の常識を覆す研究成果。「男性の生殖器は、男性のものと書かれた世界中の辞書は、私たちの発見によってすべて時代遅れになった」という今回の研究成果はいったいどのようなものなのか。そして私たちにどんなメッセージを投げかけているのか取材しました。(科学文化部記者 斎藤基樹) 
 
・世界中の辞書が時代遅れに?

日本時間の9月15日にアメリカのハーバード大学で行われた「イグ・ノーベル賞」の授賞式。「生物学賞」の発表が行われると、会場からひときわ大きな歓声が沸き起こりました。受賞したのは北海道大学の吉澤和徳准教授らの研究グループによる「オスとメスの生殖器が逆転した洞窟に住む昆虫の発見」。
続きを読む

「バイオ・キャピタル」 遺伝子工学の発達に対する「危惧と警戒」

ヒトゲノムの解読が完了したポストゲノム時代、それは生と資本のまったくあたらしい関係のはじまりだった。

フーコーとマルクスの理論を用いながら、サンプリングされたDNAから遺伝子情報がデータベース化され、わたしたちの生すらも資本として流通し消費されてしまうおそるべき現実を描きだす。

インドとアメリカという二大拠点におけるゲノム産業と製薬産業を舞台にくりひろげられる。
__________________________________

 1975年2月、カリフォルニア州アシロマに28カ国140人の生物学者が集まった。科学史上にその名を残したアシロマ会議だ。発端は、遺伝子組み換え技術を開発したポール・バーグが腫瘍学のロバート・ポラックにその危険性を指摘されたことにあった。最初は反発したバーグだったが、ポラックに縷々説得され、ジェームズ・ワトソンらと連名で組み換えのガイドラインに関する国際会議を呼びかけた。

 喧々諤々の会議は、その後のバイオテクノロジーとバイオハザードの将来に多くの岐路と危惧が待ち構えているだろうことを予告した。
続きを読む

記憶は遺伝する

ダーウィンの進化論では、後天的に得た形質は遺伝しないというのが定説でしたが、最近これに反する研究結果が出されました。それは「記憶は遺伝する」というものです。

以下「ソトコト」(リンク)より引用します。

■ ■ ■

アメリカ・エモリー大学のブライアン・ディアスとケリー・レスラーの研究チームは次のような実験を行い、2013年12月1日に論文を発表した。

 実験用のマウスに対して、まずアセトフェノンの匂いをかがせる。アセトフェノンはサクラの花びらの香り。マウスにとっては普通の飼育環境では体験することのない新しい匂いである。その直後(ちょっとかわいそうなのだが)、飼育箱の床に電流を流して、びりっと電気ショックがやってくるシカケになっている。これを何度か繰り返し行う。するとマウスは、アセトフェノンの匂いがすると痛い目に遭う、ということを憶えて、身をすくめるようになる。これを「条件づけ」と呼ぶ。あるいは「条件反射」という言葉のほうがより一般的かもしれない。

 鈴の音がすると食事がもらえるように条件づけすると、鈴の音がするだけでよだれを垂らすようになる、という有名なパブロフの犬の実験の条件反射である。条件づけは私たち人間にだって起こる。梅干しを見ると、見ただけで唾がわいてくる。それは、梅干しはとても酸っぱいものだという条件づけによる。
続きを読む

女王アリは受け取った精子を10年以上も体内で生かすことができる

女王アリは羽化後のわずかな期間にのみオスと交尾を行い、その時に得た精子を自らの寿命を終えるまで「受精嚢」に貯蔵し、産卵の時にはその都度必要な精子を取り出して受精させることで子孫を残します。
女王アリの受精嚢内でのみ発現する特定の遺伝子の働きにより、著しく長い期間精子を生かせている可能性が高いです。(他の動物の生殖器官では見られない)

土中で入り組んだ巣に集団で暮らす生活形態から、女王を守り抜くことで次世代を残せるという可能性に収束した適応戦略をとったのでしょうか。

◇女王アリはなぜ10年も精子を貯蔵できるのか - 鍵となる遺伝子を発見リンク
<マイナビニュース>より
////////↓↓転載開始↓↓////////
~前略~

女王アリは、オスから受け取った精子を「受精嚢」に貯蔵し、産卵時に必要な数の精子のみを取り出し受精させる。女王アリは多くの種で10年以上生存することが確認されており、精子を受精嚢内で、女王アリの寿命と同じくらい長寿化させているという。通常、動物の精子は交尾後数時間から数日で著しく劣化し、受精能力も低下するため、女王アリの精子貯蔵能力は特殊で、これまでにその分子メカニズムはまったく分かっていなかった。
続きを読む
ギャラリー