2018年05月

「眼」はどのように進化したのか? 2~眼は「勝手にできた」

「眼という複雑な組織は、いかにして形成されるか?」
この「自然淘汰」では説明できない問題は、「自己組織化」という概念で解決された。

眼の形成に当たっては、その複雑な組織の一つ一つについて、遺伝子が設計図を備えているわけではない。かわりに、眼の形成をするための細胞の作り方だけを、遺伝子は情報としてもっている。そして、遺伝子に従って細胞が形成されたあとで、その細胞の能力(= 自己組織化の能力)によって、細胞から眼が形成されていく。

引き続き、ブログ「英考塾 」リンクより
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■「眼の進化」をもう少し詳しく見てみよう。

眼の最も単純なカタチは、「球」と考えれば良い。この球が「光」を感じるのである。しかし、単純な球では「光」がどの方向から差しているのかが分からない。分かるのは「明るいか、暗いか」だけである。
そこで、その球に「へこみ」ができた。
へこんだ部分ができると、「へこみ」によって球の中に「光と影」ができる。
この「光と影」を感知することにより、光がどの方向から差してくるのかがより正確に分かるようになった。
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生命・細胞・血球の起源①-1

( リンク )より引用
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  第1編 細胞と生物学

  そこで本編に入る前に、生命と細胞の起源に関する研究について、千島喜久男がもっていた研究への心構えを記すことにより、本編をよりご理解頂くための資になればと思います。

(1)事実を第一義的に……これは実証性を重んじる生物科学界では何よりも大切であることはいうまでもありません。


 事実は第一義的です。事実の前には研究者は謙虚になるべきだと考えます。

(2)生物学の設計と構想……誰でも研究結果をまとめるとき、一応は考察を試みるのが常です。

 生物学の正しい体系を樹立するためには、単なる機械的な技術者であってはならないと思います。

(3)既成生物学説の矛盾と混迷……現代生物学説の分野を広く観つめるとき、一つの事象に対して矛盾する複数の説が仲良く同居している場合がある一方で、激しく論争されているものもあります。

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生命・細胞・血球の起源①-2


( リンク )の続き

【2】細胞概念の移り変わり

 1 細胞説の樹立

 ドイツのシュライデンは植物について、スクワンが動物について、1838-1839年代に生物体は細胞から構成されていると提唱し、細胞学の基礎を樹立しました。この2人の学者の業績は、いま一般に考えられているよりもっと評価されるべきかもしれません。何故なら彼らは細胞新生説の提唱者でもあったからです。

 2 細胞分裂説中心の時代

 1870-1880年の間にウイルヒョウの他多数の学者によって、細胞の内部構造についての詳しい研究がなされ、且つ細胞は細胞の分裂によってのみ生ずるという考えが支配的になりました。

 ウイルヒョウは1858年に『細胞病理学』を著し、シュライデンたちの細胞新生説を否定し、有糸分裂による細胞連続説をたて、今もって信奉されている『細胞は細胞から』を主張しました。
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記憶は遺伝するか!?

記憶は遺伝するはずが無い。常識だと思っていましたが、そうともいえない。でもこちらのほうが実感に合う気もする。

福岡伸一氏の生命浮遊というブログに記載されていました。引用させて頂きます。
(以下引用です)
リンク
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 ある特別な匂い(この実験の場合はサクラの花びらのよい香り)がすると、しばらくして床にびりっと電流が流れる。こんな仕掛けでマウスを何度か訓練すると、すぐに2つの事象の関連性を学習して、マウスはサクラの香りがしただけで、電気ショックにそなえて身をすくめる動作をするようになる。これが条件づけである。

 米国エモリー大学の研究チームは、このような条件づけをしたマウスの子孫に、この学習の成果が遺伝するかどうかを調べた。これまでの生物学の常識では、そんなバカな実験はするまでもないこと、とされていた。学習による成果、つまり生まれたあと後天的に身につけた行動は、次の世代ではいったんオールクリアされたゼロにもどる。つまり獲得形質は遺伝しない、というのが生物学のセオリーだった。かつて獲得形質の遺伝の可能性を考えた学者ラマルクの説は、いまでは完膚なきまでに否定されていた。そもそも獲得形質とは、脳の中に作り出された新しい神経回路や、鍛えられた筋肉、食べ過ぎで増えた脂肪など、すべて身体を構成する細胞──これを体細胞と呼ぶ──で起こることで、子孫に受け渡される生殖細胞(精子や卵子)には、体細胞の変化やその情報が伝わることはないし、伝える機構も存在しないと考えられていたのだ。
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「間質」=人体で最大となる新たな「器官」?

これで人体の体液、気の流れが全て説明できるかも知れない。
人体で最大となる新たな「器官」が発見されたと研究者、ガンの転移に関連しているともリンクから引用させていただきます。
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ニューヨーク大学メディカルスクールの病理学者らが2018年3月27日付けのScientific Reportsで、これまで「体中の皮膚の下にある密度の高い結合組織」だと思われていたものが、「液体を運ぶ」「衝撃を吸収する」という役目を持つ「器官」であることを発見したと発表しました。この発見は、人体への新しい理解を示すだけでなく、「なぜガンは特定のエリアで広まりやすいのか?」ということを説明するとのこと。
(中略)
「間質」と呼ばれる部分は、存在が確認されているものの、これまで器官であると認識されてきませんでした。間質は皮膚の下や、消化管・肺・動脈・静脈・筋肉など、体のさまざまな部分に存在します。人間の体は大量の液体を有しますが、そのうち半分は細胞内にあり、心臓、血管、リンパ節、リンパ管、と並んで、間質にも液体が含まれていることは、これまでの研究で明かされていました。

コラーゲンとエラスチンという2種類の結合組織タンパク質でできている間質は、これまでは化学処理して固定した状態で観察されていましたが、研究チームは共焦点レーザーエンドマイクロスコープと呼ばれる技術を使った高性能の顕微鏡で、ヒトの胆管の「生きた」健康な組織を蛍光液に浸して調べました。すると、これまで固体のように見えていた部分が、液体で満たされていることが観察できたといいます。間質の中では液体が流動し、リンパ系へと液体を運んでいるとのこと。また、間質が液体の「ハイウェイ」として機能するとすれば、ガンがどのように広まるかの理解を深め、病気の発見・治療に役立てることも可能であると研究チームは見ています。
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