( リンク )より引用
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○昆虫の生殖細胞内の共生菌とその遺伝的転位
昆虫卵にある細孔を通して細菌がその内部に侵入したり、卵の表面に付着した細菌が孵化を助け、卵巣内の卵子中に共生菌が存在し、子孫へ転位することなどが知られています。
①生殖細胞を通じて微生物の世代から次世代への転位
南京虫、シラミ、またコクゾウムシの一種では、共生菌が卵子の栄養細胞内にあって、それが卵細胞内に入り子孫に転位することも知られています。殊に卵巣内卵細胞の周囲には、共生菌が2~3層になるまで増加し、産卵前に卵膜が破れて共生菌が卵細胞質中に侵入し、続いてそれが胚子の生殖腺に入り、しばらくは休止の状態になります。そして胚子が成長して卵が発育を始めると、再び急速に増加を始めます。
このように共生菌は卵を通じて次の世代へと連続的に転位するといわれています。
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